ADHD気質の私が、看護師を続けられる理由

看護師の働き方

看護師なのに、忘れ物が多い。
同時にいくつも指示されると、頭が真っ白になる。

1年目の頃、私はずっと
「私は看護師に向いていないのかもしれない」
と思いながら働いていました。

この記事では、ADHD気質の私が、ミスに悩みながらも看護師を続けてこられた理由を正直に書いています。

同じように悩んでいる誰かの、少しでも支えになれたら嬉しいです。

1年目仕事に行くのがつらかった理由

1年目の頃、仕事に行くのがつらい時期がありました。

でも当時の私は、何がそんなにつらいのか、うまく言葉にできませんでした。
「忙しいから」でもなく「人間関係が悪いから」でもない。
ただ漠然と、自分は看護師に向いていないと思っていました、

同期と比べると、インシデントが明らかに多かったです。
やり忘れ、点滴速度のミス、点滴作成時のミス。
一つ一つは大きな事故じゃなくても、
「また私か…」と自分を責めました。

不思議なことに、仕事は早く終わる方でした。
効率がいいのか、せっかちなのか。
手技や単純作業は問題なくこなせるのに、
複数のことを同時に求められた瞬間、抜けが一気に増える。

特に多重課題になると、頭の中が整理ができなくなり、
「何を優先すればいいのかわからない」状態になります。
その結果、やり忘れや確認不足につながっていました。

叱られた後、更衣室や帰り道で
息が苦しくなり、過呼吸のようになることもありました。

それでも当時は、「自分の特性」だとは思えずに、
ただ自分の努力不足だと考えていました。

忘れられないインシデントと、患者さんの言葉

患者さんに内服薬を飲ませ忘れるインシデントを起こしたことがあります。

気づいた瞬間、頭が真っ白になりました。
「取り返しのつかないことをしてしまった」
そう思た途端、涙が止まらなくなりました。

私は大泣きしながら、患者さんのもとへ謝りに行きました。
申し訳なさと、怖さで、何を伝えたいのかもまとまらないまま謝りました。

その患者さんはとてもやさしいおばあちゃんでした。
話を聞いた後、泣いている私の手を取って言葉をかけてくれました。

「そんなのは、どうってことないの。私が死ぬわけじゃないんだから。」

「それより、あなたが思い詰めてしまわないかが心配」

と言ってくれたのです。

私は、患者さんのその言葉に心が救われました。
しかし、やっぱり、患者さんに申し訳ないという気持ちと、
やっぱり私は看護師に向いていないのかもしれない
というい思いが溢れました。

それでも、同期やプリセプターの先輩が支えてくれ、
私の話を何度も聞いてくれ、
「一人で抱えなくていい」
そう思わせてくれました。

今看護師をできるのは、周りの人の支えがあったからだと思います。

それでも、インシデントは続いた

患者さんや周囲に支えられながら、
「もう同じことは繰り返さない」と何度も心に決めました。

でも正直に言うと
その後もインシデントはなくなりませんでした。

気を付けているつもりでも、
忙しくなったり、複数のことを同時に求められると、
どこかが抜けてしまう。

特に、

  • 口頭指示が重なった時
  • 優先順位を瞬時に判断しなければならない場面
  • 予定外のことが起きたとき
  • 時間がない時、焦っているとき

そんな場面でのミスが多く起こりました。

どれだけ意識しても、
うまくいく日と、うまくいかない日の差が大きい

そのたびに、
やっぱり私は看護師に向いていないんじゃないか
という思いが、頭から離れませんでした。

過呼吸をきっかけに変わり始めたい

インシデントが続き、過呼吸になってしまうこともありました。

このままではいけないと思い、
心療内科を受診し、これまでのことを話しました。
医師と話して、必要最低限の薬を処方してもらい、
「無理しすぎていたんだ」と初めて自分の状態を客観的に見れた気がします。

幸い、職場の環境にも恵まれていました。
いきなり負荷の高い業務を任されるのではなく、
比較的緩やかな受け持ちから始めさせてもらい、
「どうしたらミスを減らせるのか」を一緒に考えながら仕事を続けることができました。

私が実際にやっている工夫

まず、私が取り組んだのは、
「自分専用の情報収集シートを作ること」でした

受け持ちの患者さんの情報を一目で確認できるようにし、
抜けが出やすい項目はチェックリスト化。
聞いたこと、指示されたことは、その場で書き込むようにしました。

覚えておくこと」をやめて、
全部「見える形」にする。
それだけで、頭の中が驚くほど楽になりました。

今では、
オペや内視鏡、緊急入院が重なるような場面でも、
一度立ち止まり、
「今、何を優先するべきか」を考えられるようになっています。

以前のように焦って動き回るのではなく、
落ち着いて、順番を付けて、
自分のペースで仕事ができるようになりました。

同じことで悩んでいる看護師さんへ

もし今、

  • ミスが続いて落ち込んでいる
  • 周りと比べて「向いてない」と感じている
  • 仕事のことを考えると苦しくなる

そんな気持ちを抱えながら、
この文章を読んでくれている人がいたら、

あなたは、怠けているわけでも努力が足りないわけでもありません。

そう、伝えたいです。

私自身、同じように悩みを抱え、たくさん泣いて
何度も「やめた方がいいかもしれない」と思ってきました。
それでも、環境を整え、自分に合ったやり方で少しずつ仕事ができるようになりました。

つらい時は、立ち止まって考えて。
頼ること。
自分を守りながら続けること。

私は、運よく周りに恵まれ、良きタイミングが重なり続けることができています。

今はつらくても、
合うやり方、合う環境を見つけて一緒に頑張りましょう。

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